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八重山で山に入る時注意しなくてはいけない生物の筆頭はやはりハブです。沖縄や奄美に棲むハブに比べてサキシマハブは、毒性も弱く、攻撃性も本ハブよりは弱いとされていますが、噛まれたらタダではすみません。しかし、夜行性なので昼間は動きも鈍くあまり見かけることもありません。活動期は真夏より5月や10月などの少し涼しくなった頃、湿度が高い夜にカエルなどを探して活発に動きまわります。

また大型の毛虫クヌギカレハの幼虫は、地元ではヤマンギと呼ばれハブよりも怖がられています。体長12cmぐらいありますが、よく木の幹にいて非常にわかりずらく、山を登るときなど触れてしまいます。毒針はささると激痛があり、その後は数週間痒みがあるそうです。発熱する場合もあります。

サソリも生息しています。サソリなどジャングルや砂漠にしかいないと思っていたので、いると知ったとき驚きました。普通に生活してる分には、あまり見ることがなく、山地の樹皮や朽ち木の中に潜んでいるようです。体長4cmほどの小さなサソリで、一応毒を持っていますが弱く、刺されても大事に至らないそうです。普段は昆虫などを食べています

体長15cm以上にもなるトビスムカデは、日本に棲むムカデの中では最大級です。毒物質はヒスタミンで、毒性はそれほど強くないものの、刺されると骨の髄まで痛いそうで、発熱や潰瘍に至ることもあるそうです。横塚眞己人さんの西表島体験記「追いかけて、イリオモテヤマネコ」にはヤマネコの撮影途中にこのトビスムカデの大群に囲まれた話が載ってます。西表島では晴れていたのに急に大雨になったときなど、よくこのトビスムカデが出てくるようです

サソリモドキ(サソリモドキ科)は、サソリの特徴である尻尾の毒針がないのですぐに区別がつきます。体長は5cm程です。毒針の代わりに鞭状の細長い付属物が出ており、ここから毒液を噴出する習性があります。そのため、ヘヒリムシとも呼ばれています。(カニムシとも呼ばれている)毒の成分は主に酢酸です。皮膚に付くと火傷のようになり、目に入ると激痛を伴い、炎症を起こします。日本の分布は伊平屋島以南になりますが、奄美や南九州にはアマミサソリモドキが生息しています。北限は熊本県で、ここでは県指定の天然記念物に指定されているようです。八重山では、少しじめじめした所にある石や倒木を退かしてみると、見つけることができます。

日本一大きなヤスデ「ヤエヤママルヤスデ」は、体長は10cm以上もあります。赤と黒のストライプ模様の体に無数の小さな足が規則正しく付いています。八重山で登山をしていると、数匹いっしょに木にへばり付いているのを見かけます。このヤエヤママルヤスデに刺激を与えると体液を出し、それに触れるとかぶれることがあるそうです。ヤエヤママルヤスデを飼っている人のHPを読ん見ると、分泌液は刺激臭が有り、皮膚に付くとぴりぴりし、皮膚が黄褐色に変色してしまい、洗っても色は落ちず、翌日になってやっと消えたそうです。

ヤマビル、通常体長は2cm程ですが、血を吸って5cm程になります。石垣島や西表島の湿気の多い山の中にいて、トレッキングをしているといつの間にか足元に吸い付いています。特に雨が降っている時に多いようです。ヤマビルは毒性がなく、吸血されてもほとんど痛みも無いので、吸い付いているのが気付きません。しかし、血液を固めるのを邪魔をする物質ヒルディン(ヒルジン)を分泌するため、出血が止まりにくくなります。また、吸われて時間が経つと頭部だけを残してちぎれてしまい、その場合、皮膚に残った頭部を除去しなければいけません。頭部が残ってなくても、傷口を消毒しておかないと二次感染の恐れもあります。ヤマビル対策としては、長袖、長ズボンを着用し、袖口や裾をしっかり結ぶこと、また、虫除けスプレーやヒル専用のスプレーを先に吹き付けておくといいそうです。
車にひかれたハブ ヤマンギ
サソリ トビズムカデ
ヤエヤママルヤスデ ヤマビル
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夜の外出や登山に出かけるときは、キケン生物の知識や応急処置などの方法を覚えておくように心がけましょう。
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