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石垣島の最北東部に現在は廃村(1912年に廃村)なっている安良という集落がありました。その集落の目の前の海岸にあるのが赤い色した岩、通称「イファンガニ」です。赤みを帯びているのは、この岩の中に、赤鉄鋼や褐鉄鋼が含まれているからだそうです。イファンガニという名前の由来は伊比屋川(イファン川)の赤い石、もしくは叩くとカニ(鉄)のような音がすることから名がついたのではと言われています。この岩を石で打つと雨が降るという由来伝もあります。

西表島の仲間川遊覧ボートを乗っている時にガイドの方が、河口付近の岩にある円筒状の空洞は大昔のヤシ林が海の中に沈水し、そこにサンゴが発達して、その後ヤシが溶けて穴だけ残ったヤシ林の化石、つまり「埋没化石林」と教えてくれました。その話に興味を持ち、いろいろ調べて石垣島でも川平や山原にあることがわかりました。写真は山原のもので、穴の直径が50cm長さは2〜3mぐらいあります。しかし、「おきなわの石ころと化石」(沖縄県高等学校地学教育研究会編)のよると、琉球石灰岩にできたポットホールが海水面の低下にともなって、縦方向に発達していった珍しい浸食地形ではないかと書いてありました。

西表島の南海岸は、海から急勾配で南風岸岳(ぱいぎしだけ 425m)連山に続く地形です。そのため海岸線には大小さまざまの岩が山から転げ落ちています。鹿川へ海岸コースで行くには、南風見田の浜からこの海岸線を片道約15kmも歩かなければなりません。途中何箇所か浜がありますが、行程のほとんどが歩きにくい岩場地帯です。このあたりは、西表島を構成する砂岩質の岩がほとんどです。砂岩は砂が固まってできた特性上、波などより侵食されやすく、奇妙な形の岩が目に付きます。遠くから見ると真四角に見えるトーフ岩など有名です。

竹富島の東にあるアイヤルの浜、ここは潮流が早く遊泳禁止区域ですがのんびりするには良い浜です。アイヤルの浜を南に向かって歩いて行くと、海辺の岩に四角い穴が開いています。中を覗くと人が入れるぐらいのスペースがあります。これは第二次大戦の時に掘られた銃眼です。フィリピンで戦闘を終えたアメリカ軍が南から攻めてくるおそれがあるとして、ここに人が入り見守っていました。この穴は機関銃の台座として作られたものです。石垣島でも宮良川の河口で見たことがあります。八重山ではこのように人知れず残る戦争の遺跡が数多くあります。

他に西表島の西部、サバ崎にはゴリラの顔をしたゴリラ岩(方言でウンバナリ)なども変わった岩として有名です。
石垣島の最北東部の安良 赤い色した岩、通称「イファンガニ」
埋没化石林 大小さまざまの岩が山から落ちてる
トーフ岩 砂岩質の岩
竹富島アイヤルの浜の銃眼 西表島の西部、サバ崎のゴリラ岩
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